こんにちは!理学療法学科教員の南です。
では、前回のインタビューの続きをお送りいたします。
南)これまでのインタビューでは実際に行った病院の印象や、実際に学んできたこと等について伺ってきましたが、
今度は臨床評価実習で、大変だった事についてお聞きしていいですか?
中村)症例発表の準備のために、今までやった評価をまとめるのにかなり時間がかかってしまいました。
スーパ―バイザーの先生から、色々と指導をもらえたことは大変有難かったのですが、できない自分にヘコンデしまった時もありました。
南)ヘコンダ時期は乗り越えられたの?
中村)はい。
最終的にはスーパ―バイザーの先生から、ちゃんと修正できていたよと言われ、嬉しかったです。
でも、まだまだ出来ていないところも沢山あるので、次(の実習)はもっといいものにしたいです。
竹本)僕は、指導者の先生から戴いた質問に浅い部分しか答えられず、
深いところはわかっていないことに気づくことが多くそれが辛かったですね。
南)例えば?
竹本)患者さんの痛みの原因が何によるものか?と聞かれて、原因として直ぐに考えられたのが患部の炎症くらいでした。
でもよく考えると、その炎症が皮膚なのか筋なのか、靭帯なのか、具体的に身体のどの部分なのか。
炎症のほかにも、末梢神経や中枢神経系の原因、精神的な原因など、考えられることは他にもたくさんありました。
南)痛みか。難しい問題ですね。
でも、そうやって1つずつ、問題点を明かにしていく作業が理学療法評価ということですもんね。
いい勉強をしてきましたね。
では、楽しかった事については?
中村)学内でも身体を使って実習する機会はたくさんありましたが、
臨床実習では思うように身体も動かない方も多く、学校では学べない臨床ならではのコツみたいなものを
指導者の先生が教えてくださったのがとっても楽しかったです。
あと、病院食堂の日替わり定食が、ちょっと高かったのですが、めっちゃ美味しかったです。
南)それはよかったな。
下世話な話やけどちょっと高いって、ちなみにいくら?
中村)おかわり自由で、480円です。
南)自由かよ(笑)それは安いわ。
竹本)それやったら、めっちゃ安い。
南)竹本君は、楽しかったことは? やっぱり、綺麗な看護師さん…ですか?
竹本)はい。綺麗な方がたくさんおられて、毎日メッチャ楽しかったです。
って、ぼく言わされてますよね(笑)
僕は、やっぱりスーパーバイザーの先生や他のPTの先生方と良い関係が築けたのが一番よかったです。
明日、実習に行くのが全然苦にならなくて、楽しく思えました。
南)それはいい実習だったということですね。
竹本)実習最後の日には、 実習させて戴いた患者さんが、「今まで、ありがとう。」って言って、
泣かれてて、僕もグッときてしまいました。
南)こちらがお世話になってるのにね。患者さんとも、いい関係が築けたということですね。
他の大学や専門学校との交流も今回の時実習ではありましたか?
竹本)2か月間の長期実習に他大学から来ていました。
その学生は、僕より先に実習が開始していたので、始業前の準備の仕方など色々と教えてもらいました。
南)それは、有難い話ですね。長期実習は、君達が行った臨床評価実習の後にある実習ですね。
どんな印象でしたか?
竹本)その学生は、臨床評価実習を終えているので、僕よりも知識が豊富で、落ち着いて実習をされていました。4月から僕も長期実習なので、具体的な像がイメージできたので良かったです。
それに向けて努力したいです。
南)なんか、前回のインタビューとは比べ物にならないくらい二人の話の内容が具体的で、
色々と良い経験してきて、グッと成長していることが伝わります。
他の仲間の成長も感じましたか?
中村)お互いの成長は、感じています。
特に厳しい実習環境の学生ほど、大人になって帰ってきている印象があります。
また、動作の問題などを考えているときでも、
みんなが臨床と結びつけながら理解しようとするようになっているのを感じました。
南)やはり、こんなに大きく成長させてくれる
臨床の指導者の先生方や患者さん、環境などにあらためて感謝したいと思います。
南)では、最後に、次の4月から始まる長期臨床実習に向けて一言。
中村)今度実習させて戴くのは、維持期の病院で、
今回の実習地にはいらっしゃらなかった精神疾患の患者さんもおられるので
その周辺の知識も整理して今回の復習もしっかりして、次の実習に臨みたいです。
竹本)次の僕の実習地は、大きな総合病院になります。
多くの種類の疾患が対象となり、乗り越えられるかどうか…。
ちょっと自信がないです。
南)メンタルの弱さがすごい!(千鳥風に)
最後に一言って言うてるのにっ!
それでは、また新しい環境での実習となるので色々と不安もあると思いますが、
難しいことでなくやれることをしっかり準備して実習に挑んでくださいね。
頑張れ~‼
(終わり)
次回は、長期実習(臨床理学療法実習Ⅰ)のレポートを予定しています。